データから検証する「北九州市の暮らしやすさ」⑨まとめ
珍しく連投です(汗)。
今回は「北九州市の暮らし」をデータから検証するシリーズのパート9、まとめです。
このまとめでは、これまでパート1~8を踏まえて、「北九州市が暮らしやすい9つのポイント」を列挙していきます!
その1:(政令市なのに)物価、土地・不動産が安い!
生活者の実感として、物価は安いですね。
しかも、近海で獲れる鮮魚は言うまでもなく、肉や野菜もリーズナブル。
これは九州に位置していること、中国・四国からも近いことが影響していますね。
加えて、土地・不動産が安い。
土地なんて、東京都区部の10分の1以下。
賃貸物件の相場は、横浜の半分くらい。
これは経済的に潤っていないことの裏返しとも言えるので、誇っていいのかどうか微妙ですが・・・。
まあ、生活者にとっては歓迎すべきことということで。
その2:交通の便がよい!
まず市外との交通でいうと、JR小倉駅には全ての新幹線が停車。
大阪からは2時間10分ほど、東京からも4時間40分ほどで到着できる。
新幹線の強みは、降りたらソコは小倉都心ということですね。
航空路線としては、東京―北九州で16往復。
最大の特徴は、朝早くから夜遅くまで飛んでいること。
隣接する福岡市にある福岡空港からは、地下鉄と新幹線を利用すれば約35分で小倉に着く。
東京都心からのアクセスは申し分ない。
市内交通に関しては、JRは鹿児島本線、日豊本線が主力、これに加えて北九州モノレールが市民の足となる。
元々、路面電車が発達した街だったが、現在は全ての路線が代替バスとなっている。
そのため、バスの主要路線は非常に充実している。
都心での生活が長い方々にとって、バスは敬遠したいと考える向きも多いようだが、年齢を重ねると小刻みに停留所を設けているバス路線網は貴重な存在だということを忘れてはならない。
都市高速については、高速のインターまで10分以内で到達できるエリアが約98%(人口カバー率)と、こちらも充実している。
車に関して言えば、日中ほとんど渋滞することがないのも大きな特徴のひとつだ。
その3:子育てしやすい!
ここ数年、合計特殊出生率は政令市トップクラスを維持しています。
それを支えるのは、保育施設の待機児童ゼロ(年度当初)をはじめ、充実した子育て支援施設や小児救急医療体制の整備などが挙げられる。
隣の福岡市と比べると、ホントに安く遊べる施設が多い印象ですね。
福岡市在住の皆さんにあまり知られていない、もしくは来て頂けていないのは残念ですが。。。
その4:治安はイメージよりも全然いい!
「修羅の国」と揶揄されて久しい北九州市ですが、実際のところは・・・
以前からそんなことないです。
たしかに暴力団による凶悪犯罪が取りざたされましたが、それも今はほぼ皆無。
刑法犯認知件数では、政令市で中位にまで上昇してきています。
ネットでは相変わらずの論調が見られますが、一度来てみると印象が変わると思います。
その5:医療・福祉が充実している!
車で市内を走っていると、とにかく比較的大きな病院が目に付く。
小倉の中心部にも、小倉記念病院、市立医療センター、健和会病院など、大きな病院が目白押し。
これはデータにも表れていて、とりわけ一般病床数は東京都区部のほぼ倍。
大都市圏では救急車でたらい回しにされたといった話を耳にするが、北九州市ではほぼ聞いたことがない。
政令市で最も高齢化が進展していることもあって、老人福祉施設も東京都区部と比べると約20%多いという状況にある。
施設の多さもさることながら、その質も評価されており、移住希望者の見学時には「とても明るい雰囲気で、関東の施設とは全く違う」といった感想が聞かれる。
各種調査でも、高齢化対応が高く評価されているのだ。
その6:文化・芸術・レジャーも充実!
「修羅の国」と揶揄される北九州市だが、実は文化・芸術の要素も豊富。
博物館や美術館、劇場、音楽ホールなど、多彩な施設が点在している。
とりわけ、いのちのたび博物館は家族で行きたい施設として全国2位の評価を頂くほど好評だ。
また、観光都市というイメージはあまりないが、観光要素も実は豊富。
最近、日本新三大夜景のひとつに選ばれたほか、人気の高い門司港レトロ、小倉城、河内藤園など、多彩な魅力をもった観光地が揃っている。
その7:実は、食の宝庫!A級もB級も充実!
まず、とにかく安くてウマい飲食店が多い。
この地が発祥と言われる「角打ち(酒屋の軒先で飲む)」などは典型ですね。
B級グルメに加え、地元産の農林水産物も豊富。
とりわけ、生鮮魚介類の消費量が多いことから、魚がうまい街と言ってよさそうだ。
このほか、近隣の県から大量の野菜が出荷されるため、実は野菜も安い。
こうしたことから、1か月当たりの食料費は東京より2割ほど安いと言われている。
新鮮で安ければ、この上ないことですね。
その8:自然が豊かで、地震や水不足も少ない!
地形を見れば一目瞭然だが、三方を海に囲まれ、背後に山が連ねる形。
文字通り、海と山を同時に楽しめる街。
東京からの転勤組は、こうした環境を満喫する方も多いですね。
しかも、地震が少ない。震度3でも大騒ぎになるくらい、地震は珍しいものなのだ。
水源も豊富に確保しているため、滅多なことでは渇水になる心配はない。
その9:市民の人柄がイイ!
最後に、データでは表れない市民の人柄について。
元々、労働者が集まることで発達してきた街なので、人を受け入れる土壌がある。
方言もほとんどないですからね、実際のところ。
とにかく、おせっかいな人も多いが、接したくない場合には適度に離れてくれる。
大都市では消えつつある文化なのかも知れませんね。
以上、まとめなのでチョット長くなってしまいましたが、いかがでしょうか?
あくまで地元育ちの筆者の見解に過ぎませんが、皆さんのご参考になれば幸いです。
次回から、北九州市が進める定住・移住施策に言及していきます!
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