北九州市が進める定住・移住の施策①はじめに

またまた間隔が空いてしまいました。。。
前回で「北九州市の暮らし」をデータから検証するシリーズが終了。
今回からは・・・
北九州市が進める定住・移住策のシリーズ。

第1回は、「地方創生を考えるにあたって」。
ここで、ちょっと復習。
「地方創生」には4つの基本目標があるって、最初のころにご紹介しましたね。
そのなかでも「地方への新しい人の流れをつくる」というのが、この政策のキモ。
分かりやすく言うと「東京一極集中の解消」ってことですね。

もっとも、残念ながら、この目標はスゴくハードルが高く、4つの中でこの目標だけは全く達成のメドが立っていない。
むしろ、東京圏への転入超過は、地方創生開始年の10万人から12万人に増加しており、地方からの人口流出に歯止めがかかっていないのだ。
まあ、そんなにすぐ結果が出たら苦労しないんですけどね。。。

こういった状況の中、北九州市が進める定住・移住策がどうなっているのか・・・
ここから言及していきたい。

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第1回目は「地方創生を考えるにあたって」。
まずは、首都圏と地方のイメージの違いから。

地方創生を考えるに当たって①

図にあるとおり、一般的なイメージでは「首都圏=大都会、地方=田舎」というのが簡単な対比でしょうか?
ただ、実際のところ、そんな単純ではないのが、この問題の難しいところ。

例えば、首都圏に住んでいるといっても、東京23区の会社に勤めていて、住まいは首都圏近郊の住宅地という方々は非常に多い。
この場合、自宅の近くで日常の買い物に行くのはイオンや食品スーパー東京いうことになり、日常の暮らしぶりは地方とさほど変わらないと言える。

地方はさらに一括りにするのが難しく、政令指定都市のような大規模な街もあれば、農林水産業が中心の町・村もあって、どの街を地方のイメージとするのか、個々人によって分かれるところ。

図にあるとおり、「首都圏は高層ビルばかり?首都圏の暮らしが一番?」、「地方は田んぼ・畑ばかり?地方の暮らしは不便?」という問いに対して、明確な答えを用意するのは難しいのだ。
ここで自治体がすべきことは、移住を検討している方々が移住先を冷静に比較・検討できるよう、それぞれの街がきちんとした選択肢を提供すること。
これが出来れば、あとは移住希望者が自分に合った街を選択することができるからだ。

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では、北九州市は移住したいと思っている方々に対して、どのようなイメージを発すればいいのだろうか・・・?

地方創生を考えるに当たって②

図にあるとおり、しごと・住まい・物価・生きがいという4つの要素は、移住を検討するにあたって非常に重要。
政令指定都市の中で言うと、北九州市は不動産・物価とも最も安いことから、一定の強みを有していると言っていいだろう。
生きがいについては、個人の考え方によるところが大きいため、一概には言えないが、自然も豊富で市民の人柄も温かいとの評価を頂くことも多いので、その環境は整っていると感じる。

問題は、「しごと」ということになるだろう。
もともと「ものづくりの街」として発展してきたこともあり、昨今の若者が好むような職業が少ないイメージが浸透しているが、直近のデータではサービス業に従事する方の割合が圧倒的に多く、その意味では他の大都市とさほど変わらないのが実態だ。
勿論、首都圏などを比べると、収入が下がることは否めないが、あわせて支出が減るという面もあるので、収支両面から検討してもらえるような仕組みを考えたいところ。

ここで書いた「都会+田舎」という新しい選択肢というのは、いかにも中途半端なイメージとも言えなくもないが、「都会過ぎず、田舎過ぎず」というのは多くの市民が感じていることではないだろうか?

あわせて、「アブない街」という誤ったイメージの払しょくにも努める必要があるのは言うまでもないことだが。。。

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