生涯活躍のまち(日本版CCRC)④北九州市、いち早く検討を表明(2015年)

前回記事で紹介させていただいた番組、視聴者の反響は上々でした。

北九州市がフジテレビ「梅ズバッ!」で「移住したい街ナンバー1」として紹介!

これも、いち早く生涯活躍のまち(日本版CCRC)に取り組んできた成果のひとつかも。。。

とかく世間では「シニアの移住促進」というとネガティブに捉えられがち。

でも、ここまで言及してきたとおり、すでに日本は超高齢社会なんです。

勿論、北九州市は「若者の定着促進」も同時に取り組んでいますよ。

世代ごとに対策を練っていく、これが極めて重要なんです。

では、北九州市の2015年の状況を表したものが、コチラ。

日本版CCRCと北九州市

高齢化対策の評価は高いけど、「姥捨て山」批判をまともに受けるのは・・・というのが当時の地元の空気でしたね。

ただ、当時の石破大臣をはじめ、内閣官房の政策の目玉でもあったので、北九州市ならではの大都市型モデルを模索するという方向で落ち着き、いち早く検討を表明。

ここがスタート地点でしたね。

まず、北九州市版の生涯活躍のまち(日本版CCRC)の全体像から考察することに。

当時の資料がコチラですね。

生涯活躍のまち全体像①

こうやって俯瞰して見ると、「シニアが快適に暮らす」という観点では様々な分野が関わってくることが理解できます。

では、現実の社会では、本当にシニアに最適なサービスを目指した取組みが進んでいるでしょうか?

行政も含め、まだまだ情報共有、ヨコの連携といった面で不十分と言わざるを得ません。

こういった検討を進めていく上で理解が進んでいったのは、この施策は「シニアの移住」という観点だけではないということ。

当たり前のことですが、現在の市民が「暮らしやすい」と感じていない限り、他都市から「移り住もう」などと考える人が増えるはずはありません。

ただ、他の自治体の取組みを見ていると、「来てください、来てください」と訴えることにばかり終始していて、足元の現状を改善する、その街の強みを磨くという取組みを疎かにしているように感じます。

「内を磨き、外に訴える」、この姿勢が重要かと。。。

もうひとつ、当時行ったのが、国のイメージに北九州市の状況を当てはめてみること。

生涯活躍のまち全体像②

こうやって当てはめてみると、ほとんどの要素が揃っていることが分かります。

やっぱり可視化するって重要ですね。

勿論、北九州市の高齢化対策が十分だとは言えません。

逆に言えば、日々、課題しないといけない案件が発生しているというのが偽らざる現状です。おそらく終わりはないでしょう。

だからこそ、北九州市型の「課題解決に向けた模索」を世に問うていく必要があるはずです。完璧を目指していては、いつまで経っても解決に向けた糸口には繋がっていきませんので。

超高齢社会にどう向き合っていくのか、その現場は間違いなく市町村です。

その状況を地道に訴えていくことが第一歩だと信じてやみません。

そして、最終的には国の制度を現状に合う形にフィットさせていくことができればと願っています。

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