生涯活躍のまち(日本版CCRC)①有識者会議

またまた間隔が空いてしまいました。
反省の連続ですが、今度こそ連続投稿を目指します!

で、今回から「生涯活躍のまち(日本版CCRC)」の記事に突入。
といっても、この言葉、一般の方々には馴染みが薄いかも。。。
まずは、用語の解説から始めましょうね。

CCRCとは・・・
Continuing Care Retirement Community の頭文字4つをとった名称。
直訳すると「継続したケアが受けられる引退した人々のコミュニティ」といった感じ?
米国には、このCCRCと呼ばれる高齢者のコミュニティが2,000ヶ所以上あって、総計で70万人以上が暮らしているとのこと。

折しも、日本は超高齢社会の真っただ中。
しかも、これからドンドン高齢化が進むとあって、政府の憂慮は想像以上に大きい。
そこで、この米国のCCRCを日本版に出来ないか?という発想になったようだ。
ちょうど「地方創生」が叫ばれ始めた時期でもあったので、同じタイミングで日本版CCRC構想有識者会議が発足し、制度導入に向けた検討が本格化している。

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この有識者会議、メンバーをみると錚々たる顔ぶれ。
【参照】日本版CCRC構想有識者会議委員
座長は東京都知事選にも立候補した増田寛也さんだし、ほかにもMr.CCRCこと、三菱総研の松田さん、SUUMO編集長の池本さん、そして今やベストセラーとなっている「未来の年表」著者の河合さん等々・・・。

この会議、結局のところ10か月足らずの間に10回も開催され、当時の地方創生担当大臣だった石破茂議員もほぼ毎回出席していたというから、当時の力の入り方は推して知るべしというもの。

で、肝心の議論、そして最終報告はどうだったのか?
これがなんとも評価しにくいんですよね。。。ま、そこは追々ということで。

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そもそも、米国と日本とでは社会保障制度(医療保険、公的年金等)が全く異なっていますからね。
そのうえ、両国の国民には「住まい」や「コミュニティ」についての考え方が全く異なっているので、米国式のものをそのまま導入するのは土台ムリな話。

しかも、ここに東京一極集中の解消を目標とした地方移住の促進という概念まで入ってきてしまい、政策としてまとめ上げるのも苦しいような状況に陥ってしまい、、、

なんとか最終報告として公開されたものが以下のとおり。
「生涯活躍のまち」構想最終報告

おや・・・
日本版CCRCではなく、生涯活躍のまちって名称に。
当時、いつから??と疑問に感じたのを覚えています。
おそらく、CCRCと混同されると都合が悪かったんでしょうね。

この政策が打ち出されたときに、もうひとつ大きな政策提言がなされました。
そこは次回ということで。

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