データから検証する「北九州市の暮らしやすさ」②交通(公共交通等)
「北九州市の暮らし」をデータから検証するシリーズのパート2。
今回は、交通について。
(北九州市在住の方には当たり前のことも多いかも知れませんが、悪しからず・・・)
東京在住の方にとっては、鉄道(地下鉄を含む)が日常の交通手段として欠かせないものですよね。
ところが、地方に行くほど鉄道網が貧弱になってしまうのは仕方のないところ。
鉄道は人口が多くないと成り立たないものですからね。
例えば、JR九州は鉄道会社でありながら、在来線は全て赤字。
福岡の地下鉄も建設費を償還するのは至難の業という状況。
まあ、福岡がこうなんだから、北九州も推して知るべし・・・です。
北九州市の場合、JRは博多・熊本・鹿児島へと繋がる鹿児島本線、大分・宮崎へと繋がる日豊本線の二つが大動脈。
とはいえ、市域も広いため、この二つではとてもカバーしきれません。
そんなこともあって、小倉駅から南に向かってモノレールが走っています。
このモノレールが建設されたことで、市南部の小倉南区ほかの住宅開発が進むことになりました。
JR鹿児島本線が10~15分に1本、モノレールが10分に1本というイメージ(早朝・深夜を除く)。
北九州市の交通の特徴と言えば、西鉄バスの多さ、ですね。
何故こんなに多いか、というと・・・
元々は路面電車が走っていたからなんですね。
最盛期は、門司~折尾まで走っていたので、相当長い距離だったんでしょうね。
筆者も高校の通学で毎日使っていました。
いま思い返すと、小倉都心部に入ると「路面電車があるせいで一方通行地獄にハマってしまう」と、よく親がボヤいていましたね。
そんな路面電車が廃止となり、全てバスに代替されたことで、市内全域にバス網が張り巡らされることに。
小倉~黒崎間では、代替バスとして「1」のバスが走っていますが、通勤・通学の時間帯だと数分おきにバスがひっきりなしに来る感じ。
しかも、平日には「特快」もあるので、非常に便利。
加えて、北九州市は朝夕とも、そんなに渋滞しないので、バスに乗ってもイライラすることは少ない。
この辺りは、首都圏で抱くバスのイメージとはギャップがありますね。
北九州市に移住されたシニアの方から聞いた話では、「高齢者にとっては鉄道の区間は長すぎるため、歩いて行ける距離に次の停留所があるバスのほうが便利」とのことだった。
これから少子高齢化が進む日本においては、バスという交通手段の重要さを再認識したほうがよさそうだ(ドライバー不足の問題はあるが)。
こうした公共交通網があるものの、やはり車社会であることも否定できない。
何と言っても、駐車場が安いですからね(特に都心部と比べると)。
勿論、場所によって差があるものの、平均すると月極で6,000~8,000円が相場。
したがって、都市高速網が整備されており、インターまで10分以内で行ける人口カバー率が98%と非常に高い。
しかも、繰り返しになるが、渋滞が少ない。
高速道路を利用すれば、小倉都心部から福岡ICまで約40分、熊本ICまで約100分という近さだ。
2017年には東九州自動車道が全線開通し、大分方面の車でのアクセスも向上している。
勿論、山の上や海の近くなど、交通網が整備されていない地域もあるが、住むところをしっかり選べば、将来、交通弱者になってしまう確率は低いと言えそうだ。
次回、航空路線等に続く・・・
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