北九州市が進める定住・移住の施策④北九州ライフセミナー

今回は「北九州市の定住・移住の施策」シリーズのパート4。
北九州ライフセミナーについて。

ライフセミナー(新)

俗にいうところの「移住セミナー」なんですが、少し他都市とは趣きが違います。
第1回は、平成28年12月。
それから概ね3か月に1度のペースで開催し、先日(平成30年12月)の開催が12回目。

さすがに、これだけ開催回数を重ねてくると、ただ街の魅力を伝えるだけでは来場者の満足度を得ることは出来ません(当たり前の話ですが)。
第4回を過ぎたあたりから、テーマを変えたり、告知方法を工夫したり・・・と試行錯誤しながら開催を続けています。
それもあってか、毎回の平均来場者数は、30~40名。
第12回は、ダイヤモンド社との共催の効果もあって、53名に来場いただいた。有り難いことです。

他都市の開催では、酷い時には来場者が5名に満たないということもあるようで、「北九州市はどうしてそんなに集客できるのか?」と聞かれることもしばしば。
こちらとしては、まだまだ少ないと思っているので、そんな意識もないのですが。。。
まあ、強いて言えば、色んな工夫が評価されているということか・・・と。

そもそも、地方への移住に注目が集まるようになったのは、リーマンショック、東日本大震災などの事象を受けた、首都圏在住者の意識の変化。
要するに、「このまま首都圏で暮らし続けることが本当にいいことなのか?」と考えるようになったこと。
これに昨今の地方創生の動きが重なり、かつ少子高齢化の進展による「地方暮らしの良さ」の再認識などもあって、ソコソコのブームになっているというのが正直なところだろう。

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こうした状況のなか、東京交通会館(有楽町)8階にある「ふるさと回帰支援センター」には各県の移住相談窓口が設置され、移住に関する情報が溢れかえり、毎週のように各地の移住セミナーが開催されている。

ただ、こうしたセミナー増加のペースに対して、移住希望者の増加が追いついていないというのが正直なところ。
例えるなら、お客さんが増えないのに、商品ばかりが増えているって感じですかね。

加えて、従来型の「おらが街のお国自慢」のようなセミナーでは、来場者が満足しなくなっているという状況変化も見逃せない。
各地の魅力をどのように伝えるのか、そこに移住ならではの視点をどう組み込むのか等、各地の工夫が試されていると言えるだろう。

北九州ライフセミナーの特徴は、概ね以下の3点。

第一に、告知方法にかかる工夫。
北九州市には、移住希望者が無料で登録できる「北九州市すまいるクラブ」がある。
このクラブに入会すると、移住する際に引越しやレンタカー、不動産仲介手数料の割引等の特典が受けられるほか、3か月に1度のペースで地元情報の資料詰め合わせを会員向けに送付している。
つまり、この資料詰め合わせの送付は、セミナー告知と同時に行っているのだ。
並行して、しごと探しを応援するU・Iターン登録者にもメールor郵送で案内を行うとともに、「北九州ライフ」ポータルサイト・FBでも告知を行うことで、一人でも多くの来場者を確保できるよう努力している。

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第二に、セミナー内容の工夫。
本来、移住セミナーとしてスタートしたものだが、現在はテーマも様々。
だって、来場者目線で考えたら、生活環境の話だけではつまらないですもんね。
これまで、先輩移住者の話に始まり、観光、リノベーション、くらし体験ツアー、広域連携など、各回で工夫を凝らしながら開催してきたところ。
さすがにネタが枯れそうではありますが・・・(苦笑)

第三に、多媒体での魅力の訴求。
ポータルサイト「北九州ライフ」でも随時、紹介していますが、雑誌、WEBメディア、新聞、テレビ、Youtube等、様々なメディアへの露出に努めているところ。
こうした活動は、ハッキリとした効果を把握しにくいが、積み重なることで効果が実感できてくる。とにかく小さな一歩が大事ですね。
最近では、取材や視察を受けることも多くなってきて、良い循環が生み出されています。
これを継続していかないと、ですね。

とにかく、こうした北九州市での取組みが拡がっていくのが理想ですね。
東京一極集中の解消は、地方の真の魅力を訴求していくことが極めて重要。
ぜひ各地とも連携しながら、あるべき姿の実現を目指していきたい。

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