北九州市の高齢化のピークを正しく認識
今回は「北九州市の高齢化」に絞って話を進めます。
我がまち北九州市、20ある政令市の中で最も高齢化率が高いことで知られております。
しかも、近年はずっと1位をキープしております。。。
来年の発表で、おそらく高齢化率が30%を超えるものと思われます。
こういった状況は、市民のあいだでもある程度共有されていますが、実際のところデータがどのようになっているかまで知っている方は意外と少ない印象です。
というか、筆者も知らなかったくらいですから。。。
ということで、「北九州市の高齢化のピーク」を示したものが以下の表。
北九州市の高齢化のピーク注目すべき点を黄色で示しています。
最も特徴的なのは、高齢者(65歳以上)の数のピークが2020年ということ。
なんと2年後なんです(驚)
ただ、世間一般では「高齢化率」で論じられることが多いため、「高齢者数」という面でのデータを目にする機会は少ないですね。
何故このようなことを指摘するか、というと・・・
例えば、皆さんが商売人だとしたら、買ってくれるお客さんの数を見て、どの地域に出店するか、どれだけの商品を仕入れるか等を決めますよね。
つまり、「率」だけを見ていると、状況を見誤ってしまう危険性があるんです。
事実、北九州市の高齢者の数は2020年を境に減少の一途を辿りますが、人口の分母も同時に減少していくため、高齢化率のほうは逆にどんどん上昇していきます。
そして、2040年には高齢化率も37.7%でピークを迎えることに。
ここで、もうひとつ興味深いのは、高齢者数・高齢化率とも日本全体よりも20年早いタイミングとなっている点。
こうしてみると、北九州市が課題先進都市と言われる理由がよく分かります。
しかも、20しかない政令指定都市のひとつですからね。
ここで実際に起こっていく事象は、中核市以上の規模の都市における参考となること、間違いなしです。
井筒屋の駅前からの撤退など、暗いニュースが続きますが、ある意味では全国に先駆けた課題にどう向き合うのか、街の真価が問われているのかも知れません。
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