北九州市と福岡市の人口のヒミツ

今回は「北九州市と福岡市の人口比較」をやってみようか・・・と。
とかく隣町の福岡市と比較されることが多い北九州市。
わずか60キロしか離れていないところに九州における商業の中心地、福岡市があるというのは、北九州市にとってシンドイものがありますね。
もう20年以上前から、長崎、大分、熊本といった九州各地から週末は福岡に遊びに出かけるという流れが顕著ですから。。。

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そんなこんなで、人口の数で言うと、もはや追いつけないほどの差となっています。
大雑把に言うと、福岡市が150万人強、北九州市が95万人弱。
人口増減の数で考えると、福岡市は社会増ナンバー1、北九州市は社会減ワースト1。
ホントに対照的です、悔しいくらいに(涙)。

で、この事実をもって、福岡市は日本一成長している街、北九州市は日本一衰退が激しい街、なんて言われ方もしていますが、データ上はどうなんでしょうか・・・?

そこで、二つの都市の地区別の人口増減を比較したいと思います。
下のグラフをご覧ください。

北九州市と福岡市

北九州市は、どの地域でも万遍なく転出超過で、とりわけ東京圏および福岡市への流出が激しいことが分かります。都市単体では、福岡市に相当流れて行ってますね。

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対して、福岡市は・・・というと、

実は、三大都市圏に対しては、いずれも転出超過なんですね。
で、九州全体から1万人弱が転入超過。
加えて、外国人が5千人弱の増加ということで、差し引き1.2万人ほどの人口増なんです。
「人口のストロー現象」っていうヤツですね。

九州域内で言うと、たしかに福岡県以外は転出超過が続いていますからね。
まあ、大げさに言えば、東京一極集中の九州版という構図になります。

個人的には、人口問題を語る上では、小さな行政区単位で考えるべきではないと思っています。だって、日本全体が縮んでいってるワケですから、そんな小さな単位で「勝った」とか「負けた」とか言ってても仕方ないですもんね。

例えば、道州制の議論が進んで、九州が一つの行政区だったとしたら、この構図はどのように捉えられるでしょうか?
九州全体の活性化には、各地の中心都市を盛り上げていかないといけないので、この状況を是正しつつ、全体の活性化に繋がるようなことを考えていくはずです。
つまり、制度が変われば見方が全然変わってくるんですよね。

勿論、あまり負け惜しみと捉えられるようなことばかり言うつもりはありません。
この街に暮らす皆さんで、この状況に対する認識を共有し、先々の世代に何が残せるのか、これから真摯に考えていければと思っています。

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