北九州市の物価が安い理由(個人的に考察)
前回に続き、「北九州市の物価の安さ」について。
今回は、あくまで個人的な見解ですが、物価の安さの理由について考察してみようかと。
北九州市、よくよく考えてみると、魚にしても、肉にしても、野菜にしても・・・、
取り立てて大きな生産地という感じではない。
というより、第1次産業が占める割合は、たしか1%に満たなかったはず。
なのに、なぜ圧倒的な安さを実感するのだろうか・・・?
筆者なりに、その理由を3つに分けて推測してみたい。
理由その1 地の利
北九州市を中心に四方を見渡してみると・・・
海でいうと、北は玄界灘・日本海、西は豊後水道、少し先には瀬戸内海が広がっている。
そうした海域で水揚げされる魚介類は、新鮮そのもので魚種も豊富。
肉の生産地でいうと、鶏肉は九州・山口など各地で生産が盛んで、豚肉では鹿児島が有名だし、牛肉も宮崎牛や佐賀牛など高級ブランドも豊富。こういったブランド牛以外にもコスパのよい肉がゴロゴロあるのが九州の特色と言っていい。
加えて、野菜の生産も盛んで、中国・四国からも陸送されてくる野菜は多い。
しかも、スーパーに行くと、遠くは関東圏などの産地表示も見受けられる。
この類の商品は、生産地から福岡に至るまでの流通ルートに乗っかってるからなのかな、とも思ったりしている。
理由その2 九州第二の都市(なのだが・・・)
人口が減少しているとは言っても、人口95万人のマーケットは福岡市に次いで九州第2位。
消費の規模では相当な差をつけられていますけど。。。
まあ、売るほうの立場から考えると、やはり無視できない規模であることは確か。
ただ、問題は意外なほど「所得が高くない」ということ。
つまり、「安くていいものじゃないと買わない」という文化が根付いているんです。
これは商売する側にとっては、悩ましいことかも。。。
この部分で考えると、スーパーが特売に勤しんでも商売が成り立つ理由が見えてきます。
要は、薄利多売なんですね。
理由その3 オペレーションコストの安さ
北九州市、政令指定都市の中で最も土地が安いことで知られています。
東京都区部と比較すると、10分の1以下ですからね。
そこまで田舎ではないと思うので、比較するとその安さが際立ちます。
(土地が安いってことは景気がよくないってことを意味するので、あまり偉そうなことは言えないのですが、、、生活者の立場で考えると有り難いことではありますね)
なので、スーパー、大型ディスカウント、ホームセンターとも、駐車場は無料がほとんど。しかも、収容台数も半端ない。
人件費も福岡市などと比べると、そこまで高騰していない感じですね。
ということで、市場規模のわりには、総じてオペレーションコストが安いワケです。
上記3つの理由を同じように福岡市に当てはめると、北九州市のことがより分かりやすくなります。
福岡市は九州ナンバー1の街なので、「良いものは高く売れる=買ってくれる層が一定程度居る」。
ただ、地価・人件費とも高騰しており、十分な広さの土地を確保するのも容易ではないため、オペレーションコストも高くなる。したがって、スーパーは小規模化せざるを得ず、その代わりに営業時間を長くすることで利益を確保しようとする(学生が多く、夜の商売も盛んなことも影響している)。ただ、必然的に鮮度は落ちるし、割引率も低くなる。
まあ、都会なので、多少の不自由さは許容しないと・・・ってことかと。
全くの個人的な見解なので、その点は悪しからず。
当地で生活している方々には、この感覚は分かってもらえるかな(笑)
長くなってしまったので、今日はこの辺でおしまい。
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